介護派遣は未経験からでも務まる?初めての人向けの介護施設・応募する仕事の選び方を教えます

近年、派遣会社に登録して人材派遣で働く「介護派遣」という言葉を、ネットでよく見かけるようになりました。

高時給で無資格未経験からでも就業でき、資格取得も支援してくれることから、異業種から介護職に転職する人が増えてきています。

しかし、介護の仕事の経験が全くない方にとっては、

未経験の悩み
介護の仕事って経験なしでも務まるもの?ちゃんとやっていけるのか不安
未経験の悩み
わざわざ派遣で応募する必要があるのかな?
未経験の悩み
介護派遣って時給良くても、どうせ激務&ブラックなんでしょ?

と疑問点や不安も多いので、なかなか応募に踏み切れない人がいることも事実です。

そこでこの記事では、業界8年の経験がある介護福祉士が、

 icon-hand-o-right 未経験でもやっていける仕事なのか?実際どうなの!?

 icon-hand-o-right 介護未経験は、なぜ正社員ではなく「派遣から」がおすすめなのか?

 icon-hand-o-right 未経験者が派遣で採用された場合、どのような仕事を任されるのか?

 icon-hand-o-right 資格なし経験なし向けの介護求人はあるのか?多い?少ない?

など、初めて介護の仕事に就こうと思っている人(派遣で)に向けて、悩み・疑問を解決でき、尚且つ

 icon-check-circle 「初めて介護の仕事をするならどのような介護施設が良いのか?」

 icon-check-circle 「どのような仕事に応募するべきか?」

など、具体的にこれから応募を検討したい人向けに記事を執筆しているので、ぜひ参考にしてください。

未経験からでも介護職は務まる。初めての人こそ派遣を利用するべき

「介護のお仕事は、専門職だから未経験のわたしが働くことは難しい(厳しい)のでは?」

このように感じている人もたくさんいると思いますが、介護職は未経験からでもちゃんと務まる仕事です。

正直言うと、経験の有無に関しては、わたしは未経験も経験者もあまり関係ないと思っています。

その理由としては、例えば、ものづくり系の製造業・工場などの仕事の場合は一定の動作の繰り返しが多いと思います。

ですが、介護は「人を相手にするお仕事」なので、一定の動作だけでは通用しません。

つまり、お年寄り一人ひとりによって介助方法を変えなければならず、介護経験者であっても初めてのお年寄りと接する時は新人職員同然で、経験者であっても通用しないことがザラにあります。

もちろんある程度の基礎的な知識・スキルは必要ですが、実際に現場に出て経験を積むことで、知識・専門性を高めていくので、変に自己流の知識がある中途半端な経験者よりも、やる気のある未経験者の方が欲しいのです。

実際に、施設によっては「未経験者の方が知識が少ない分、一から指導しやすい。経験者より素直。」という意見もあり、資格・経験がなくても採用されやすい特徴があります。

また、実際のデータとして、派遣に来る人は無資格の方や介護のお仕事経験がない人が半数近くを占めており、「未経験でもOK」としている施設も多く、あなたが思っている以上に未経験者の需要があります。

参考外部リンクスタッフサービスメディカルの特長

確かに、介護の仕事は専門資格もある職業なので、最初は飛び込みにくいかもしれません。

ですが、わたしも最初は未経験からでしたし、経験がないのは誰もが必ず通る道なので、経験があるかないかについてはそこまで気にする必要はないでしょう。

未経験者歓迎の求人がたくさん!厚生労働省も介護人材の確保に積極的

高齢社会が進む日本では、『団塊の世代が75歳以上になる2025年には約38万人の介護職が不足する』と言われています。

○ 2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)

介護人材の需要見込み(2025年度) 253.0万人 
現状推移シナリオによる介護人材の供給見込み(2025年度) 215.2万人
需給ギャップ 37.7万人

参照外部リンク2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)について

ただでさえ人手不足と言われている介護現場で、このまま介護職員の募集を続けていても、現状の人手不足が解消されないのは明白。

そこで、厚生労働省と地域・介護業界が一体となり、介護人材の確保に尽力しています。

「資格はないけど介護のお仕事をしたい」「介護のお仕事をしたことはないけれど興味がある」と考えている人は意外と多いですが、未経験がゆえになかなか介護のお仕事に踏み切ることができない実情があります。

そのような「興味はあるけど応募まで踏み切れない」人材に注目が集まっていて、介護職としていきなり働くのではなく、「介護補助」として、初めは低めのハードルからお仕事をスタートさせるといったことも今では珍しいことではなくなりました。

平成27年に厚生労働省が発表した「介護人材の確保について」を見ると、全産業の有効求人場率に比べ介護分野の有効求人倍率は『約2倍』となっており、全産業より高い水準で推移していることが分かります。

実際に、介護求人サイトを調べると「無資格未経験者の求人紹介に特化した介護求人サイト(派遣会社)」が多数存在します。

~求人例~

今では介護資格取得にかかる費用を市町村が負担するなど、未経験でも介護資格取得を目指しながら働くことができる環境が整いつつあるのです。

上記のことから、未経験の介護職人材確保に力を入れており、なおかつ求人もたくさんあるということが分かります。

派遣会社が介護資格の取得費用を負担!働きながら0円で資格が取れる

通常、介護資格を取得する時は費用がかかります。

しかし、派遣会社を通してお仕事を紹介してもらい就業すると、「介護資格取得費用を全額負担してくれる」などのキャンペーンを実施している派遣会社があるなど、無料(0円)で介護資格が取れるのです。

介護資格の登竜門ともいわれる「介護職員初任者研修」の資格取得までの平均費用は『5万~12万円』程度。

介護福祉士を取得するために必須となる「実務者研修」の資格取得までの平均費用は、保有している資格によって異なってきますが『4万~13万円』程度です。

スクールによって費用の差が激しいのですが、初任者研修と実務者研修をどちらも取得した場合『20万円』以上の費用がかかる場合もあります。

それがすべて無料になるのならば、確実に派遣会社を通して取得した方がお得です。

また、介護資格を取得するためには、講義を受ける必要がありますが、派遣会社を通じて資格取得を目指すので、日程調節の融通が利きますし、働きながら無理せず資格を取れるのは大きなメリットです。

介護資格の取得はなんで大事なの?

介護資格の取得は、働く上での「モチベーション」として、とても大切です。

無資格で初めて介護業界に飛び込んだとすれば、右も左も分からない状態で、周りの職員が資格保有者ばかり…という状況になると疎外感を感じますし、きっと戸惑うでしょう。

知識も少なく、先行き行き詰ることになったり、無資格ということが後々コンプレックスにもなってきます。

また、給料面でも無資格者と資格保有者では数万円変わってきます。

給料面やモチベーションの面から考えても、介護資格は取得しておくことをおすすめします。

ただ、介護のお仕事は「経験こそが知識になっていく職種」です。

資格を持っているからといって、介護のプロになれるわけではありません。

資格を取得することで得た知識と、実際に経験を積むことでやっと一人前の介護職になることができるのです。

「もしもの時」でも派遣会社が間に入って問題解決

働いていると、様々なトラブルに見舞われることもあると思います。

「職場の人間関係、勤務上、金銭問題などのトラブル」など、働いていればいくつかは問題が出てくると思います。

何らかのトラブル・問題が起きた場合、正社員として介護施設と雇用契約を結んでいる場合は、直接上司に訴えて話し合いをするなど、解決するまでが結構大変です。

ですが、派遣社員の場合は、雇用関係が派遣先の介護施設ではなく、派遣元である派遣会社と雇用契約を結んでいるので、派遣元に相談すれば担当者が企業との間に入って問題を解決してくれるなど、派遣元が派遣スタッフを守ってくれます。

わたしは以前に、給料が支払われないブラック企業に正社員として勤めていたことがありました。

給料を支払ってもらえず、労基署に連絡するなどの対応も自分で全て行いましたが、最終的には数十万のことだったので諦めた過去があります。

心底辛く、いち早く解放されたかったこともあり、未払いの給料は泣き寝入りしました。

ですが、派遣社員であれば「給料未払いが回収できない」などの事態に遭う羽目にもならなかったでしょうし、もしもの時に間に入ってくれるのはすごく心強いです。

【選び方】未経験で応募するなら介護施設はどこが良い?

https://twitter.com/manna_29/status/1180457997153099776

初めて介護の仕事に就くなら、「デイサービス」もしくは「訪問介護」のお仕事を紹介してもらうのがおすすめです。

その理由は「利用者の自立度が高く、高度なテクニックが必要ない」からです。

デイサービスや訪問介護の利用者は、在宅で生活されている方が対象となるので、「意思疎通が図りやすい」「利用者自身が自分で動くことができる」「少しのサポートで動くことができる」場合がほとんどです。

ですので、利用者の要望を聞きながら対応し、高度な介護テクニックを要する場面も少なく、お年寄りの生活のサポートをすることができます。

また、特養など介護の高い利用者が多いところに比べて、一日のタイムスケジュールもゆったりしているので、ゆっくりと指導してもらえる可能性が高く、未経験者にもおすすめです。

初めて介護の仕事に応募するなら『介護助手・介護補助』

無資格・未経験者が介護施設に勤めた場合、いきなり「利用者のお部屋の整理やシーツ交換、掃除機掛け、物品補充、食事の下膳・配膳」などの直接介助の仕事に応募するではなく、最初は「介護助手・介護補助」の仕事に応募することをおすすめします。

介護補助・介護助手とは
介護補助・介護助手とは、介護職員をサポートするスタッフを指します。施設によっては「介護補助者」「介護補助員」などと呼ばれています。

新人の若年層も若干名いますし、50歳以上の中高年の方も多く、様々な年齢層の方が働いています。

介護はお年寄りの命を預かっているお仕事なので、いきなりハードルが高い業務からさせられることは少なく、まずは雑用など簡単なお仕事から始めることになるのが一般的です。

介護補助・介護助手のその他の業務としては、利用者の話し相手やレクリエーション担当としてのお仕事を任されることもあります。

補助・助手だからといって、利用者と関わる機会が全くない完全な雑用係でもないので、やりがいもちゃんと感じられるお仕事です。

給料・時給面では、無資格者なので資格保有者より月給で2~3万円程度、時給で100~150円程度少ないです。

ですが、時間に追われることなくゆったりと利用者と関わることができたり、お部屋掃除をすることができるので、マイペースに働きたい人向きの職種と言えるでしょう。

注意点としては、人手不足が深刻化している施設では、無資格未経験者であっても「介護職」としてのお仕事を任される場合もあります。

年齢的な不安や、利用者の直接介助への不安などがある人は、介護助手・介護補助を募集している施設へ応募してみてください。

【採用施設のホンネ】介護現場が求める派遣の人物像は?

どんな人が派遣で来てほしいのか?

  • コミュニケーションが取れる人
  • 相手の気持ちを考えながら行動・言動が取れる人
  • 考えながら臨機応変に対応することができる人
  • 体力に自信のある人・健康な人

介護の仕事は、コミュニケーションを取れないことには務まらない仕事です。

利用者の話をしっかりと聞き、気持ちを考え、笑顔で対応しなければなりません。

その場の状況に応じて考え、臨機応変に動くことも大切です。

そして、同僚への「ホウ・レン・ソウ」もしっかりと行わないと、最悪命にかかわる事故が起こる可能性もあります。

体力に自信のない人や、体調管理のできない人は介護現場でのお仕事に向きません。

もちろん介護現場としては、即戦力になる介護経験のある有資格者でコミュニケーションも取りやすい人が派遣で来てくれるのが一番良いのですが、人としてちゃんとしていて健康な人が現場では求められているのです。

介護現場の派遣スタッフの扱いはどう?

実際のところ、介護業界は人手不足ということもあり、新しく入ってくる職員にはどうしても即戦力を求めてしまいがちになっています。

なので、無資格者の現実としては、有資格者に指示命令されたり、雑用係や簡単な仕事しか任されないなど嫌な思いをする可能性も否めないのも事実です。

また、人手不足の中、新人職員を指導するにも指導者が確保できず、一から十まで親切に教えてくれる施設は案外少ないです。

ですが、資格を無料で取得して実務経験も積めば転職先に困りませんし、派遣から始めるのはアリよりのアリです。

真面目に一生懸命やっていれば、必ず誰かがあなたの仕事ぶりを認めてくれますし、コミュニケーションをちゃんと取っていれば派遣だからと無下にされることはありません。

【疑問】未経験で無資格の介護求人は一般的なのに、わざわざ派遣で介護の仕事を始めるべき?

人手不足の介護現場では、とにかく介護職を確保したいがために、無資格未経験者でも正社員として採用する求人の募集が多数あります。

ですが、未経験でも正社員として採用される可能性があるのに、派遣で介護の仕事を始めるべきなのでしょうか?

正社員だとボーナスもありますし、一見恩恵が多いように思えます。

しかし、未経験から介護職で働く場合は、正社員ではなく派遣から働いた方がメリットが大きいです。

時給が高いというのもありますが、派遣を勧める最大の理由としては、「就職活動をする上で職場のミスマッチを完全に防ぐことが難しい」からです。

とくに未経験者の場合は、「自分に合っているか?合っていないか?(仕事内容、職場、その他含む)」を判断するのにもかなりの時間を要します。

いきなり正社員で働いた場合、お仕事をスタートしてからミスマッチに気づいても後の祭りです。

すぐに退職することは難しく、我慢して働き続けなければならないこともあります。

その反面、派遣の場合は、合わない職場・合わない仕事に当たった場合に、派遣先を変えてもらうことができますし、色々な施設を経験することもできます。

働きやすい施設であれば、正社員として採用してもらえないかを打診しても良いので、最初から無理に正社員で応募する必要がないのです。

施設の雰囲気が分からないまま、いきなり正社員に応募するのではなく、最初は派遣社員として働きながら、あなたのことを知ってもらってから正社員になることをおすすめします。