

派遣会社のホームページで求人を探していると『急募』『大量募集』『即日採用』といった言葉をよく目にすると思います。
急募の派遣求人は、その言葉通り「人材をすぐに欲しい」という企業側の思惑がある募集で、採用までが早くすぐに働き始めることを前提とした求人になります。
しかし、急募の募集に対して
「ブラック企業だから人がどんどん辞めているのかなぁ?」「派遣先企業に魅力がないから常に人手不足なのでは?」
と、あまり良くないイメージを持つ人が一部いるのも事実です。
しかし実際はそんな事なくて、急募の派遣求人ならではのメリットもあります。
この記事ではなぜ急募の派遣求人が出るのかの理由についての解説や、実際問題「急募の案件って受かりやすいの?」という率直な疑問についても紹介しているので参考にしてください。
目次
急募になってる派遣求人は、何らかの理由で企業がすぐに人材を確保したい時に、求人広告として使われる表現です。
良い人材がいればすぐに採用し、応募してからすぐに働くことを意味している求人の事を指します。
「急募」という言葉は、派遣会社によっては「即日勤務」と記載されている事もありますが、急募の派遣求人は、エントリーをしてから数日〜1週間前後で実際の勤務がスタートする事が多いです。
採用が決まると入社日は可能な限り早く、となる事がほとんどなので現在別の仕事をしている人には不向きだと言えます。
派遣先企業の社内で急に退職者が出てしまったケースです。
この様に何らかの理由があって、元々いた人のポジションを早く埋めて仕事をスムーズに進めたい為に、という事が考えられます。
お中元や年末年始、クリスマスなどの繁忙期には人手が必要となる職場があります。
例えば、デパートの販売員や物流センターの軽作業、工場の製造ラインなどです。
忙しい時期には人手が足りなくなってしまうので、一時的に急募の求人を出して、短期単発の派遣やバイトとして働いてもらいたいというケースです。
この場合は「急募」という言葉に加えて「大量募集」とも記載があるケースが多いです。
別の人が内定貰って決まっていたにも関わらず、その人が直前になって辞退してしまったために、急遽募集するケースです。
その人が入社する予定だった日に間に合わせる為に、急いで代わりの人材を探す場合も「急募」の求人が出ます。
急募案件に応募するメリットは、『審査期間が短く、採用が決まればすぐに仕事を始められる』という点です。
通常は採用までに2週間かかるものが、最短即日から、わずか数日で内定が出る事もあり、採用されればすぐに働けるというのはお仕事を探している人には有利に働くでしょう。
また、通常の登録型派遣は『時給制』になるので、お仕事をしていない期間というのは給料は発生しません。
ですが、すぐに仕事が始められる急募求人であれば、無給期間を短縮できるメリットがあるのです。
「急募」
「すぐに働ける方募集しています」
と記載があれば、「派遣だし誰でも受かるんじゃないの?」と思っている人もいますが、むしろ『落ちた』という人もいるので、100%採用されるわけではありません。
派遣先の求める人材でなければ、急募とあっても、採用されやすくなるわけではありません。
しかし、やはり急ぎの募集であることには違いないので、派遣先企業も多少は採用ハードルを下げている可能性もあります。
すぐに人材を確保したいので書類審査だけで済ませたり、審査基準が緩くなっていたりして、通常であれば「不採用」でも「採用」となるケースもあると考えられます。
また、「急募」だけではなくて「大量募集」や「最短即日」という記載があると、採用の可能性は更に高まります。
倉庫内作業や工場の軽作業など、初心者でもすぐに働ける求人の方が受かる可能性は上がります。
急募の派遣求人を見ていると
「派遣先がブラック企業で派遣社員がすぐに辞めてしまったのでは?」
「待遇が良くないから急募求人で人を集めようとしているのでは?」
と勘ぐってしまうかもしれません。
確かにそういった事情や背景があるのも全く考えられないとは言い切れません。
ですが、全ての急募、大量募集の求人が危険だという訳ではありません。
ここまで紹介した様に、派遣先企業が急募の求人を出すには様々な背景があり、派遣先企業側も必死なのです。
ブラック企業に派遣されないか不安な人は、信頼できる大手派遣会社を選ぶ事でリスクを回避できるので、急募の求人だからと言って「危ないのでは?」と過度に不安に思う必要はありません。
即日採用、急募、大量募集となってる派遣の仕事は、何らかの事情があって派遣先企業が早く人材を必要としている時に出されます。
「ブラック企業の募集かもしれないから危険なのでは?」という心配もありませんし、むしろ「内定までの期間が短いので早く働いて稼ぎたい」というように、早く働ける場所を探している人にはかなりメリットがある募集形態になります。
ですが、「応募したけど落ちた」という人もいることから、100%採用される訳ではないので、そこは注意しておくべきです。
ただ、派遣先企業も早く人材を確保したい思惑があるので、普段よりも採用のハードルが下がっている可能性も十分考えられます。
これからエントリーしようか迷っているなら、急募となっている派遣求人はエントリーしてみる価値があるのではないでしょうか。