フルタイムで働く派遣社員も長期休暇は取れるの?

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フルタイムの派遣で働いていると、

「たまには休みを取って海外旅行に行きたい」
「長期休暇を取って地元に帰省したい」
「子どもの夏休み、冬休み、春休みに合わせて長めの休みが欲しい」

というように、どこかで長期休暇を取りたいと考えている派遣社員の方も多いのではないでしょうか?

フルタイム勤務の派遣で働いている人は、長めの休みを取るために『契約を更新しない』という方法もありますが、今の派遣先の仕事にも慣れ、居心地が良いと辞めたくないですし、ためらってしまいますよね。

この記事では、派遣社員の長期休暇についての基本的な情報や注意点など紹介しつつ、有給取得の実態についてまとめていきます。

 

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派遣社員でも長期休暇はちゃんと取れる!

「派遣は正社員が休む時に会社に駆り出されるのでは?」と不安に思ってる人もいるのでは?

ですが、派遣社員にも『GW、お盆休み、正月などの年末年始』などの、正社員と同じように長期休暇が用意されているケースが多いです。

また、労働基準法で派遣も有給休暇が利用できる権利が定められているので、有給が残っている人は、希望する時期に長期休暇を取ることができます。

派遣社員の長期休暇に関しては、基本的には正社員の休みと連動します。

例えば、工場系の仕事は、社員の長期休暇の時期は、関連企業が軒並み休みなので、工場がストップするので休みである場合が多いです。

また、土日祝日休みの金融機関に勤めている派遣の方に関しても、GW・お盆・年末年始はほぼ休みなので、正社員の長期休暇と何ら変わりはありません。

ですが、中には社員だけがGW・お盆・年末年始休んで、派遣スタッフだけでチームを組んで仕事をしている企業もあるので、この点に関しては、事前に派遣会社の担当者に確認しておくことが必要です。

長期休暇を取るために派遣の有給休暇の定義を抑えておこう

労働基準法第39条で定められている内容は?

労働基準法では、年次有給休暇は下記のように定めらています。

業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えなければなりません(労働基準法第39条)。

参考:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/140811-3.pdf

稀に「有給は正社員が取れるもので、派遣は関係ない」と勘違いされることがありますが、契約社員だろうがアルバイトだろうが、有給は働いている人全てに与えられた労働者の権利です。

ですので、要件を満たせば派遣社員ももちろん年次有給休暇はもらえるので、有給を利用して長い休みを取ることも可能です。

有給は「誰に」「何日前までに」申請すれば使えるの?

有休を使用しての長期休暇の申請は、「派遣先の担当者」と「派遣元である派遣会社」の双方に伝える必要があります。

また、「何日前までに伝えれば良いのか?」は、

 

テンプスタッフ10日以上先に取得する有給休暇について申請できる

スタッフサービス原則7日前までに申請する

 

というように、各社ルールや手続き方法が異なるので、登録されている派遣会社の担当者に確認してください。

派遣社員に与えられる有給の日数

派遣でフルタイムで働いたと仮定をすると、6か月経過で10日の有給をもらえ、その後1年に1日ずつもらえる有給が増えます。

  • 1年6ヶ月では「11日」
  • 2年6か月で「12日」
  • 最高で「20日まで」

というように増えていきます。

注意点としては、有給には期限が定められており、取得してから2年後までに使用しないと消滅してしまいます。

つまり、定期的に消化していかないと損ですね。

また、有給の使用を断られるケースもあります。

有給は労働者の権利なので、基本的には会社は使用を拒否することができません。

ですが、「時季変更権」という権利が会社にあり、有給を利用することで事業に支障がでると判断された場合は、有給を使用する時期を変更してもらうことができるようになっています。

このようなことからも、有給を申請する際は、できるだけ繁忙期や人手が足りない時期を避けるようにしましょう。

【実態】有給休暇の取得状況はどのくらい?

参考「厚生労働省 就労条件総合調査※有給休暇の取得状況」によると、

平成 28 年(又は平成 27 会計年度)1年間に企業が付与した年次有給休暇日数(繰越日数 を除く。)は労働者1人平均 18.2 日(前年 18.1 日)、そのうち労働者が取得した日数は 9.0 日(同 8.8 日)で、取得率は 49.4%(同 48.7%)となっている。

こちらは全労働者におけるデータになりますが、有給の取得率は『約50%』となります。

つまり、実情としては『有給休暇は使いたくても使えていない』人もいるのです。

ちなみに、有給取得率は企業規模が大きいほど取得率が高くなる傾向にあります。

つまり、派遣で働くなら、なるべく大企業に就業することで、有給を使用した長期休暇が取りやすい傾向にあるのです。

長期休暇を貰ったら、復帰後はお礼やお土産を忘れずに

派遣社員に限った話ではありませんが、長期休暇を頂いた後は派遣先でお世話になっている上司へのお礼は言葉や形にして伝えるべきです。

暇な時期ならまだしも、繁忙期に有休を使った場合は尚更ですね。

日本人は有休を使うことに対して、あまり好感を持てない人もいるのも事実です。

 

「派遣スタッフが1人長期休暇を取ったから、この仕事は1人少ない人数で回さないといけない」

というように、人数が少なくなれば、派遣先の会社に負担が少なからずかかります。

なので、長期休暇から復帰したら、お礼を伝え、旅行に行ってたのならお土産を渡すなどで感謝を伝えましょう。

また、有給を申請する場合は、なるべく他の従業員と休みが重ならないように早めに日程を調整し、できるだけ迷惑がかからないような時期に休みを申請するようにしましょう。

もちろん好きな日に休みを申請しても構わないのですが、長期で働かれている方にとっては、後々仕事がやりにくくなるのも困りものなので、このような社会人としてのマナーは実行して損はありません。

ちゃんとお礼を伝えるだけで、派遣先でのあなたの評価も全然違ってくるので、今後もある程度働く予定であれば、きちんとお礼を伝えるようにしてください。