

「派遣なら簡単に仕事が見つかる」と思っていたのに、顔合わせで不採用が続いて悩んでいませんか?
実は派遣の顔合わせでも、意外に多くの方が不採用になっているのが現実です。
この記事では、派遣の面接(顔合わせ・職場見学)で不採用になる具体的な原因と、その対策について詳しく解説します。
目次
まず重要なのは、派遣先企業による面接は労働者派遣法第26条により法的に禁止されているということです。
派遣社員の事前面接の禁止(※紹介予定派遣を除く)
労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければなりません。(労働者派遣法第26条第7項)
そのため、派遣先企業との「顔合わせ」や「職場見学」は、建前上は選考ではなく、相互の確認の場とされています。
顔合わせの本来の目的
しかし実際には、実質的には顔合わせにおける印象で採用・不採用が決まってしまうことは珍しくなく、こうしたケースは違法に近いグレーゾーンであると言えます。
このため、顔合わせでも十分な準備が必要なのです。
不採用率は40~60%!思っているより高い現実
多くの方が「派遣の顔合わせはほぼ採用」と思いがちですが、実際の不採用率は想像以上に高いのが現実です。
派遣営業として担当した約1,200回の職場見学からの経験則によると、**不採用率は約40%**とされています。
また、別の調査では派遣の職場見学で落ちる確率60%という報告もあります。
不採用率が高い理由
採用されやすいケースの特徴
一方で、即採用されるときは、顔合わせの「直後」に派遣会社から結果がもらえます。
当日中に連絡が来る場合は採用の可能性が高いと言えるでしょう。
不採用になるケース
応募した仕事に対する経験が無い、知識が無いなど、派遣先企業があなたよりも高いスキルの人材を求めている可能性があります。
より高い能力・経験がある人材がいた場合は、相対的な評価で不採用になってしまうことがあるのです。
対策
スキルや実務経験を重視される場合は、未経験者歓迎の求人から応募するのも1つの方法です。
時給などの勤務条件は、経験者募集の求人よりも見劣りしますが、実務経験をある程度積むことで、その後、より条件の良い求人に応募した際に、これまでの実務経験を評価してもらえるようになります。
不採用になるケース
派遣の顔合わせの実態は、面接が言葉を変えただけなので、第一印象が何より大切です。
だらしない服装をしている、派手なネイルをしている等、社会人として最低限のマナーが守れていないと判断された人は、採用・不採用を決める土俵にさえ上がれていないので注意が必要です。
対策
スーツを着る、長い髪の毛をまとめる、ジェルネイルやデコネイルなど派手なネイルは避ける、といった基本的な社会人としての面接のマナーを守りましょう。
顔合わせに行く時の服装をスーツにするか、オフィスカジュアルで行こうか迷っている場合は、派遣会社の営業担当者に相談しましょう。
不採用になるケース
仕事に必要な資格やスキルも大切ですが、円滑に仕事を進める為には、上司や同僚と上手くコミュニケーションを取れるかどうかも採用、不採用の判断基準になります。
顔合わせ時に緊張でまともに喋れないのは相手方も理解がありますが、質問に対する回答が全く意図を得ない、意味不明という場合、コミュニケーション能力が低いと判断されてしまいかねません。
対策
顔合わせの時はハキハキと話す、相手が話をしている時は目を見て聞く、相手に威圧感を与えないにこやかな表情でいる、「話す」「聞く」「相手の表情」を意識しましょう。
不採用になるケース
対策
不採用になるケース
派遣先企業が求める人材を、派遣会社の営業がきちんと理解していなかった。
登録している人材派遣会社と紹介予定の派遣先企業の双方のミスマッチにより、不採用になる場合もあります。
対策
派遣会社と派遣先企業の間でのミスマッチは起こりうることですが、派遣会社の営業担当者が「ハズレくじ」の場合もあるので注意が必要です。
このような事態を防ぐためには、まずは登録者からの評判や口コミが良い人材派遣会社に登録すること。
複数の大手優良人材派遣会社に登録しておけば、良い担当者に巡り合う可能性も上がりますし、派遣会社の求人や福利厚生なども比較して評価できるようになります。
顔合わせや職場見学などの面接後、採用の合否は、
の順番で伝えられます。
顔合わせや職場見学の合否を出しているのは、登録している派遣会社ではなく、派遣先企業なので不採用になっても、その理由を知る事はほぼ不可能です。
ですが、派遣会社の営業は何度も派遣社員の面接に同席しているので、不採用の原因を分析してもらってアドバイスを受けることが可能です。
不採用が続く場合は、以下の点を客観的に見直してみましょう:
基本的な準備
コミュニケーション
スキル・経験
派遣会社の見直しも検討
同じ派遣会社で不採用が続く場合は、以下を検討してみましょう。
複数の派遣会社に登録する
派遣会社の特徴を活かす
派遣の顔合わせで不採用になる確率は決して低くありません。
しかし、原因を理解し適切な対策を取ることで、採用される可能性は大幅に向上します。
成功のための重要ポイント
落ちる理由は「スキルが足りなかったから」と思われますが、派遣ではスキルは見ていません。
職場見学では「安心感」を与えられなかったことが原因で落ちるのです。
つまり、技術的なスキルよりも、「この人と一緒に働きたい」「安心して仕事を任せられる」と思ってもらえるかどうかが重要なのです。
不採用が続いても諦めず、一つひとつ改善していけば必ず良い結果につながります。この記事で紹介した対策を参考に、次の顔合わせに臨んでください。