登録型派遣と常用型派遣の特徴や違いについて解説します
一口に「人材派遣」と言っても
- 常用型派遣
- 登録型派遣
この2タイプがあることをご存知でしょうか?
2つとも同じ派遣ですが、実は「常用型」と「登録型」には大きく異なる点があり、登録している人のタイプも違ってきます。
2つの違いをきちんと理解しておくことで、より自分にあった働き方を見つけやすくもなります。
常用型派遣と登録型派遣、それぞれの特徴やメリット、デメリットについて解説します。
目次
常用型派遣と登録型派遣の違いとは?
まず、常用型派遣と登録型派遣の2つの違いについて解説します。
「常用型派遣」・・派遣元の派遣会社に雇用される正社員、もしくは契約社員
「登録型派遣」・・派遣先企業に派遣されている間のみ契約を結ぶ社員
これが2つの一番大きな違いです。
常用型派遣は、常に派遣会社が雇用している社員を、必要に応じて企業に派遣する仕組みを取っています。
所属は派遣会社で、別の企業に派遣されますが、1つの企業との契約満了となり仕事がなくなったとしても、派遣会社の社員であることは変わりません。
そして、そのまま次の企業へ派遣されるのです。
これに対し、登録型派遣は、派遣会社に登録をした後、派遣会社から紹介された企業に就業している期間のみ雇用契約が成立する仕組みです。
1つの企業との契約が満了すると、雇用契約は一度解消されます。
また、次の企業に派遣されると、改めて雇用契約を結ぶことになるのです。
一般的に派遣社員と聞くと、後者の登録型派遣をイメージする方が多いのではないでしょうか!?
実際、よく名前を聞く大手派遣企業は、この登録型派遣を行っている会社が多く、派遣社員全体の8割以上がこの登録型派遣だとも言われています。
常用型派遣の特徴
では次に、常用型派遣と登録型派遣、それぞれの特徴について解説していきます。
常用型派遣の特徴は次の3つです。
- 雇用が基本的に無期限
- 派遣社員の社員として働いているので、給与は月給制
- エンジニア職や介護職など、技術職の採用が多い
常用型派遣社員は、派遣会社に雇用されている社員として働くので、原則雇用は無期限で給与も月給制で、情報技術や設備工事、メーカーの開発部門など、エンジニアとして働く人が多いのも特徴の1つです。
1つの企業の中長期的なプロジェクトに関わって、仕事をする人材が多くなっています。
派遣会社による独自の研修はもちろん、専門的な職場でどんどん知識を付け、成長していくことが期待されています。
常用型派遣のメリット
- 正社員(もしくは契約社員)なので比較的安定している
- 派遣先がない場合でも給与が支払われる
- ボーナスの支給がある
- スキルや経験次第で昇格も可能
常用型派遣のデメリット
- 正社員(もしくは契約社員)なので、派遣会社が指定する仕事をしなくてはならない
- 同様の理由で転勤もあり得る
常用型派遣は、派遣会社に雇用されているので、派遣される企業がなくても給与が支払われます。
毎月一定の収入は得ることが出来るので、比較的安定した雇用形態だと言えます。
ボーナスの支給や昇給も可能なので、モチベーションにも繋がりますし、様々な企業に派遣されることによってスキルアップも可能です。
ただ、登録型派遣のように勤務先の希望を叶えてもらったり、希望する仕事内容を選べる訳ではありません。
あくまでも派遣会社の社員として、会社の決定には従う必要があります。
登録型派遣の特徴
- 有期限の雇用
- 給与は時給制
- 事務職から専門スキルを必要とするものまで、職種の幅が広い
登録型派遣は、子育て中の女性や、専業主婦から久しぶりに仕事を始める人の割合が多く、事務系の職業が多いのが特徴です。
常用型派遣と比較すると、アルバイトやパートタイマーに近いような働き方をする人の割合も多く、給与も時給制になります。
登録型派遣のメリット
- 勤務地や仕事内容、勤務形態を自由に選べる
- パートやアルバイトよりも給料が良いケースが多い
登録型派遣のデメリット
- 有期雇用の為、契約が終了すると収入がなくなり安定性には若干欠ける
- ボーナスや昇給がない
登録型派遣は、契約期間が決まっている為、派遣先の企業との契約が終了すると、一度収入は途絶えることになります。
また、ボーナスや昇給がないことも、デメリットとして挙げられます。
しかし、その分、勤務地や仕事内容、勤務形態に関してはかなり融通が効きます。
アルバイトやパートよりも時給は高く設定されているので、登録型派遣で働く方がメリットは大きいと言えるでしょう。
まとめ
常用型派遣と登録型派遣は大きく異なる分、それぞれにメリットデメリットがあります。
ただ、どちらかが圧倒的に優れているという訳ではないので、2つの違いをよく理解し、選択選択する必要があるのです。
転勤もいとわず、どんどん新しい環境でチャレンジするのに積極的な方であれば、常用型派遣に魅力を感じるでしょうし、小さいお子様のいる女性の場合は登録型派遣の方が向いているとも言えます。
双方のメリット・デメリットを理解し、自分に合う働き方を選択するようにしましょう。