空求人で釣っている派遣会社があるって噂は本当?

人材派遣会社のホームページを見ていて「この求人条件良いな」と思った求人に応募をしても、担当者からは「今さっき他の方に決まっちゃいました」と、歯切れの悪い回答ばかり…

それは、もしかしたら「空求人」のせいかもしれません。

空求人の現実をちゃんと知っておかないと、これから派遣社員として働く時に無駄な時間を使ってしまうかもしれません。

一部の人材派遣会社で行われている、空求人の実態やその対策について解説させていただきます。

派遣の求人広告には「釣り求人」や「空求人」があるって本当?

「空求人なんて本当に存在するの?」と思われる方も少なくないでしょうが、残念ながら一部ではありますが存在するのは確かです。

実際には募集をしていない求人や、ウソの求人をホームページに掲載する「釣り求人」や「空求人」と呼ばれる求人は存在するのです。

ですが、釣り広告というのは、派遣会社に限ったことではなく、どの求人媒体でも起こっている問題です。

釣り求人の正確な数を把握するのは難しいですが、厚生労働省が「ハローワーク求人ホットライン」という、公開・紹介されてる求人内容が実際と異なる場合に対応してもらえる「相談所」を開設して是正指導を行ってるくらいなので、決して少ない件数とは言えないのが現実です。

これから派遣スタッフや正社員として働く意欲がある方が、架空の釣り求人に騙されてしまっていては、希望する求人への道のりは険しくなってしまうので釣り案件に引っかからないように注意が必要です。

何でカラ求人が横行しているのか?

空求人が一部媒体で行われている背景には、派遣会社や求人サイトなどの求人媒体が、条件の良い求人をエサにして、自社に登録する人数を増やすのに必死になった結果、空求人や釣り求人が横行しています。

人材派遣会社にとって「登録している派遣スタッフの数」というのは非常に重要な意味を持ちます。

ホームページにも「派遣登録者数○○○○○人!」等と記載されるケースがある様に、登録数は人材派遣会社としての規模を表す1つの指標にもなりますし、登録者数で信頼を得られれば、更なる人材の確保に繋がるのです。

また、派遣先企業に求人を出してもらう為にも「うちの派遣会社には、こんなにも沢山の人材が登録しているので、御社に合った人材を派遣できますよ」と営業することになります。

そして、条件の悪い求人でも、何とか人材を手配しなくてはならない事情があるので、一人でも多くの人に声をかける為にも、多くの登録者が必要になるのです。

上記の理由以外にも、派遣会社によっては古い情報をそのままホームページに記載されてしまっている場合もあるので、掲載されている情報は担当者にしっかり確認を取ってから応募するようにしましょう。

ただ、悪気がある無いに関わらず、管理がきちんと出来ていない派遣会社は、あまり信用を置けないので、できるだけ優良派遣事業者に登録して求人を探すようにしましょう。

空求人に気が付かず応募してしまうとどうなる?

派遣登録する前に、空求人であることに気付かず、派遣会社に求人の問い合わせや応募をすると、まずは登録を促されます。

その後、メールや電話、派遣登録会で求人についての説明をしてもらえます。

その派遣求人が確かなら、応募条件を満たしていれば、その派遣先は紹介してもらえますが、嘘の求人だった場合は、「すみません~、丁度さっき他の方に決まっちゃったところなんです、同じようなところでこれなんかどうですか??」というように、上手く交わされます。

これは、実際に派遣会社で働く営業社員に聞いた嘘のような本当の話です。

このように、空求人で人を呼び込み、そちらはもう決まってしまったことにして他の仕事を紹介したり、まだ設立したばかりの派遣会社の場合は、実際は紹介する求人案件はなく、そのまましばらく連絡がないという事も起こっているのです。

派遣会社の営業社員「今さっき決まった」→「似たような求人の紹介」

という流れで紹介された場合は、その求人が存在しない架空のものだった可能性を疑うべきでしょう。

【対策】釣り求人に騙されない為に

釣り求人・空求人に騙されない為には、以下の方法が有効です。

  • 大手優良人材派遣会社に登録する
  • 複数の派遣会社に登録して比較する
  • 事前にインターネットで派遣会社の口コミを調べる
  • 長期間、好条件の求人が掲載されていたら、疑う視点も持つ
  • 派遣会社の営業にすぐに問い合わせる

誰もが名前を聞いたことのある派遣会社や、大企業が出資している派遣会社等、まずは優良人材派遣会社に登録して職探しをすることをおすすめします。

大手優良人材派遣会社であれば、世論や世間体もありますし、そこまで酷い対応をされることはまずありません。

また、事前にインターネットで口コミを調べる方法もあります。

どちらかと言えば、比較的設立して間がなかったり、中小規模の派遣会社など、まだ派遣登録者が少ない派遣会社が、このような釣り求人を出す傾向にあります。

ただ、法人自体の設立年月日は古くても、派遣事業を始めたのが最近であれば要注意で、設立年月日だけで安易に善し悪しを判断してしまうのも危険です。

架空の求人に振り回されないためには意志力が大切

ただ、疑いの目を持つことは大切ですが、注意深く疑うのを常に意識していると、本当に良い条件の派遣先の応募を遅らせてしまう事にもなりかねません。

ですので、仮に架空の求人を掲載していたとしても、そこまで気にする必要はないのです。

あなたが望んでいる求人ならば、直ぐに問い合わせ、応募可能かどうか確認する行動力が重要。

「これがダメならアレにしましょう」という、営業社員の言葉に振り回されず、自分の希望する求人にだけ応募・問い合わせしていれば、空求人だろうと釣り求人だろうと振り回される心配は一切ありません。

営業社員の言葉に振り回されないためには、求人の絶対数を上げて(複数の派遣会社に登録するなどの自分なりの対策)、自分の意思をしっかり持つことが大切なんじゃないでしょうか。