派遣社員は副業・ダブルワークは禁止されてる!?
人材派遣会社に登録して派遣業務をこなす登録スタッフが副業を考えた場合、気になるのは「派遣会社では副業が禁止されてないのか?(副業ってOKなの!?)」「みんなはどんな副業をしてるの?」という事ではないでしょうか?
そんな疑問を解決すべく、ここでは派遣社員の副業やダブルワークについて詳しく解説させていただきます。
少しでも収入を増やしたいと考えるのであれば、是非参考にしてください。
目次
派遣の副業やダブルワークは禁止されてるのか?
まず、法律的な観点から答えさせていただくと、副業やダブルワークを禁止する法律はありません。
つまり、派遣に限らず正社員でも副業する権利があるのです。
ですが実際のところ、正社員の場合は、勤めている企業の就業規則で、副業やダブルワークが禁止されている会社がほとんどなのが実情です。
これは、正社員に限った話でなく、派遣社員の場合も同様で、副業OKなのかどうかは、雇用元である人材派遣会社の規則に従う必要があります。
副業を禁止と公に公表していない派遣会社も多いので、自分が登録している派遣会社の担当者に一度確認するのが確実でしょう。
ただ、以下のようなケースに当てはまる場合は、副業を中止するよう会社から指示を受ける場合もあります。
- 同業他社に勤務しており、それによって会社の利益が損なわれる場合
- 副業によって、本業の遅刻や欠勤が増えた場合
- 副業によって、本業のイメージや品質が損なわれる場合
本業で働いている会社の技術や仕事のやり方を、そのまま副業先の同業他社に流用していることが判明したり、副業が忙しくなったせいで本業が疎かになることはあってはなりません。
また、例えば副業アルバイトとして、風俗店に勤務しているのが明るみに出ると、本業としている会社のイメージに繋がるので歓迎されないのは当たり前の事。
副業禁止の規定が無くても、公序良俗に違反するようなアルバイトや、本業(派遣業務)に支障をきたすような場合は掛け持ちで仕事をして収入を増やすのではなく、派遣の仕事を増やして収入を上げていくのが賢明でしょう。
実際にみんなはどんな副業アルバイトをしているのか?
派遣社員として働く方はどのような副業をしているのでしょうか?
WEBで募集したところ、10人から回答があったので、ご紹介させていただきます。
- 「平日コールセンター」+「土日引越しスタッフ」
- 「平日証券会社事務」+「土日イベントスタッフ」
- 「平日医療事務」+「土日試験監督」
- 「平日企業受付」+「土日イベント通訳スタッフ」
- 「週3日営業事務」+「週2日ツアーガイド」
- 「日中工場勤務」+「夜間モニター監視」
- 「日中介護ヘルパー」+「夜間倉庫内作業」
- 「日中試食販売」+「早朝コンビニバイト」
- 「日中准看護師」+「ハンドメイドアクセサリー作家」
- 「日中銀行営業」+「ウェブライター」
派遣の仕事が無い土日や夜間や早朝などの時間帯を上手に活用してる方や、在宅で副業されている方もいらっしゃることが判明しました。
ここから分かることは、派遣社員が掛け持ちで何か副業をするなら、できるだけ「時間管理がしやすい仕事」を選ぶと良いことが分かります。
「平日と土日」「昼間と夜間」というように、きっちり時間を分けられるアルバイトを探すと、スケジュール管理に困らなくて済むのです。
また、ハンドメイドアクセサリー作家やウェブライターの様に、個人事業主の様な形態で、自宅でできる副業は時間にとらわれる心配もなくおすすめです。
派遣社員におすすめの副業アルバイトは?
派遣で働く方には、以下のような副業バイトがおすすめです。
引越しアルバイト
⇒引越し業者を利用する人は、主に土日が最も多く、平日に勤務する派遣スタッフは、土日にしっかりシフトを入れられます。
引越しのバイトは、基本的に力仕事や、体力勝負にはなりますが、時給800円~1500円程度と、比較的時給が高いのもおすすめできるポイントです。
また、女性の場合は重い荷物を運ぶだけでなく、事務所で作業したり、引越し現場での梱包作業や家具の組み立て、細かい気配りなどで活躍の場があります。
未経験者歓迎の求人を出している引越し会社がほとんどなので、初心者でも初めやすいアルバイトです。
イベントスタッフ
⇒展示会や子ども向けイベントや、アミューズメントパークのイベント、人気アーティストのライブ・コンサート等、主に土日に行われることが多く、土日祝日に副業でバイトしたい方におすすめです。
また、年末年始やお盆休み等、本業の会社が休みの時にも短期間に集中して稼げるアルバイトでもあります。
英語や中国語などの語学力に長けていれば、高時給も狙えるバイトですし、コンサートスタッフのアルバイトは、好きなアーティストを目の前にしながら楽しく働けますし、10代後半~20代前半の若い人が多いので、同年代の友達が欲しい人や出会いがない社会人にもおすすめできます。
コンビニバイト
⇒コンビニのアルバイトをおすすめする理由は、24時間営業だから。
つまり、バイト先のシフト次第では、24時間自由にシフトを組むことが出来ます。
ですから、例えば早朝05:00~07:00までコンビニでバイトをしてから本業に向かったり、本業を終えた後の深夜22:00~コンビニでバイトをする等、時間を自分で調整しながら働くことが可能です。
そして、何よりコンビニバイトのメリットは疲れにくい事です。
頭を使って働かなくて済むので、本業に差支えないのもおすすめできるポイントです。
派遣が副業バイトで収入を得た時の確定申告について
正社員同様、派遣社員も「副業の所得が年間で20万円を超える場合」は、確定申告が必要になります。
確定申告の方法自体は極めて簡単で、源泉徴収票等の必要書類を持参して、期間内に税務署で申告をすれば良いのです。
納める税金は”所得税”と”住民税”があり、所得税は給与を受け取る際に源泉徴収されていますが、実は住民税が問題になりがちです。
通常、確定申告をすると、副業分の住民税も本業の会社(派遣会社)に通知が行ってしまいます。
ですが、もし会社に通知が行くのを避けたい場合は、確定申告をする際に「給与所得以外の住民税の徴収方法の選択」で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶ必要があります。
このように申告することで、副業分の住民税は本業の給与からの天引きではなく、自分で納付が出来るようになるのです。
「副業・ダブルワークは無理のない範囲で」が鉄則!
周りを見渡すと、現在進行形で掛け持ちで仕事してる派遣スタッフって今どき珍しくありません。
副業でお金を稼ぎ、収入を上げる事ができるので、忙しさはあれど満足している人が多いです。
しかし、本業にプラスして何かしらのバイトを掛け持ち、ダブルワークで働くとなると、心身共に休まる時間がどうしても少なくなってしまいます。
本来であれば、月曜日から金曜日までの平日に勤務する派遣社員は、土日にしっかり休んで週明けを迎えます。
ですが、掛け持ちで仕事していると、平日は派遣の仕事をこなし、土日は他のバイトを入れている状態になるので、体が休まる時が無いのです。
自分では大丈夫だと思っていても、知らず知らずの内に、疲れが溜まり、最悪倒れてしまっては本末転倒です。
つまり、あまり無理をし過ぎると、過労で取り返しのつかない事態になってしまう可能性があるのです。
副業によって体調を崩してしまうリスクを考えれば、本業である派遣に集中した方が、結果的により豊かな生活を送る事に繋がるケースも多々あります。
ですが、それでも他に何か掛け持ちして副業して収入を増やしたいのであれば、まずは「無理のない範囲で」ということをよく覚えておいて下さい。