元人材派遣会社の営業マンが語る「仕事を紹介されやすい人」「されにくい人」

派遣会社に登録すると、すぐにお仕事紹介の電話が沢山かかってくる人と、そうでない人がいます。

なかなか仕事を紹介されず、「経験者だから自信があるのに…」と悩んでいる人は、意外に多いものです。

では、この「仕事を紹介されやすい人」と「されにくい人」の両者の違いはどこから生まれるのでしょうか?

元大手人材派遣会社勤務の営業マン(以降Aさん)に「仕事を紹介されやすい人」、「仕事を紹介されにくい人」についてインタビューさせて頂きました。

一番大切なのは、コミュニケーション能力!

インタビュアー:派遣会社に登録したけどお仕事を紹介してもらえないという声を耳にすることがあります。

本人は早く働きたい意思があるけど、ちゃんとした派遣先を紹介してもらえなかったり、仕事自体をあまり紹介してもらえていないと、悩んでいる人も沢山いるので、そこで本日は、仕事を紹介されやすい人、紹介されにくい人について人材派遣会社に勤務していた時の経験を交えて教えて頂ければと思います。

今日はよろしくお願い致します。

Aさん:よろしくお願いします。

インタビュアー:早速ですが、安藤さんが人材派遣会社で働いていた時、お仕事を紹介する人を選ぶ中で一番重要視していた事はなんですか?

Aさん:そうですね。。保有資格や過去のお仕事の経験などいくつかポイントがあって、もちろん過去の経験を重視するというのが1番重要視する部分ではありますが、私が特に注目していたのがコミュニケーション能力やその人の持つ人間性です。

コミュニケーション能力に長けている人を希望しているのって、ありがちかもしれませんが、コミュニケーション能力が高い人であれば、どの企業に派遣しても、その中で上手く人間関係を築くことができるケースが多いので、派遣元としても自信を持って人材を送り出すことができるんです。

インタビュアー:なるほど。ただ、一概にコミュニケーション能力に長けているかどうかって意外に判断が難しいような気もするんですが、どのような所から判断されていたのでしょうか?

Aさん:最初に私たちとの接点を持つ事になる派遣登録会でも、実は結構見ていたりするんですよ。

例えば、受付での挨拶一つとってもきちんと相手の顔を見てできるかどうかチェックしていますし、ハキハキと挨拶しているかどうか?無愛想ではないか?という事も見られています。

派遣スタッフの募集時ではありませんが、新卒採用になると、受付に行くまでの通路に清掃員の様な格好をした人を立たせておいて、そういう人にもきちんと挨拶をするかどうかを抜き打ちでチェックする、なんていう話も聞いた事もあるくらいです。

派遣会社の登録会の場合は、そこまでやりませんが、登録会はちゃんと見られているという意識は持っておいた方が良いと思いますよ。

社会人としての最低限のマナーも必須

インタビュアー:その他にも、登録会の時にチェックしている事は何かありましたか?

Aさん:社会人として最低限のマナーが備わっている人かどうかも重要で、そういった点も見られています。

インタビュアー:最低限のマナーって具体的にはどういった事でしょうか?

Aさん:例えば、登録会の時にこちらが渡した名刺を置いて帰ってしまうような人は社会人としてのマナーが備わっていないなという印象を持ってしまいますし、中には名刺にメモを取り出す人もいるので、そういう方はちょっとな。。と思う時があります。

また、派遣登録会に参加する時の服装も同様で、派手なネイルをしていたり、カジュアルなサンダルで登録会にいらっしゃった人は、「派遣先企業にも、このまま行ってしまわないかな?」と不安になりますね。

あとは、登録会の話ではないですが、こちらから電話をした時に名乗らなかったり、言葉遣いが丁寧ではない人もマイナスポイントでした。

良い条件の仕事を紹介してもらいたいなら、社会人としての最低限のマナーは心得ておくべきだと思います。

スキルが高ければ、仕事を紹介されやすいとは限らない

インタビュアー:私たち(派遣される側から)すると、高い専門スキルを持っている人材の方が良い仕事を紹介されやすいのかなとも思うのですが、その点はいかがですか?

Aさん:確かに、専門資格、過去の経験・経歴など、何か高い能力がある人は魅力的です。

特に、資格を取得している人は一目で実力が想定できるので、お仕事を紹介しやすいのも事実です。

インタビュアー:やっぱりそうですよね。。

じゃあ、私のようにあまり経験も無く、特別なスキルを持っていない場合は仕事を紹介しにくい感じですかね?

Aさん:経験者や専門資格があれば、派遣先や時給など、優遇されるケースは多いですが、いくら高いスキルを持っていたとしても、業種や職種を限定し過ぎている人は、お仕事は紹介しにくくなってしまいます。

求人の幅を狭めることで、より高い条件の派遣先が見つかりやすくもなりますが、その反面、限定され過ぎると、条件に合う仕事が無い、又は紹介できないという事態に陥ることもあります。

つまり、裏を返せば、仕事をあまり限定していない人には幅広くお仕事を紹介できるので、経験が少ない、資格が無いという事が仕事を紹介されにくいには直結しないのです。

実際、未経験者歓迎、無資格OKという派遣求人も多いので、そこまで心配する必要はありません。

仕事を紹介しやすい人の特徴は他にも…

インタビュアー:仕事を紹介しやすい人の特徴は何か他にもありますか?

Aさん:そうですね。。お仕事の紹介は基本は電話かメールで対応させてもらっているんですが、こちらから連絡してちゃんと返事してくれる人には、やっぱり仕事を紹介しやすいですし、担当者も色々な条件の派遣求人を紹介してくれます。

お仕事を紹介する電話をかけた時に、すぐ出てもらえたり、その時は用事で出られなかったとしても、折り返しの電話をすぐにかけてくれたりすると、「次もまた、まずはこの人にかけてみよう」と思いますが、なかなか連絡がつかない人だと、仕事も紹介しにくいです。

インタビュアー:なるほど。。ちなみに、私は現在20代後半(29歳)ですが、派遣社員は35歳を超えると仕事を紹介されなくなるという話をネットで見かけたんですが、これは本当ですか?

Aさん:確かに、企業によっては上司より派遣社員が年上になってしまう事を嫌うところもあります。

ですが、年齢を重ねているという事は社会人としての経験も豊富なので即戦力になりますし、熟練されたスキルに対する需要もあります。

30代後半から40代を超えてくると、仕事を紹介されにくくなった、仕事が無いと感じる方も多いですが、全く無くなる訳ではありません。

40代未経験からでも紹介できるお仕事はありますし、プラスになる部分を派遣会社にしっかりアピールすれば、仕事も色々と紹介してもらえるでしょう。

インタビュアー:私事で申し訳ないのですが、先月入籍しまして、今後、子どもが欲しいなと考えているのですが、小さな子どもがいると仕事は紹介してもらいにくくなってしまうのでしょうか?

Aさん:確かにお子さんがいらっしゃると、勤務地や勤務時間にも制限が出てくるので、そういった意味では紹介できる求人数は減ってしまうかもしれません。

ですが、派遣の仕事自体が紹介しにくくなるという訳ではありません。

シングルマザーで派遣登録してるスタッフさんも多いですし、社会的にワーキングマザーが増えている背景もあるので、働くママ歓迎というような求人も増えているので、あまり心配する必要はありません。

仕事を紹介してもらえないなら自分からアクションを

インタビュアー:ありがとうございました。最後にこれから派遣で働こうと思っている人に何かアドバイスを頂けますか?

Aさん:仕事を紹介されやすい人は、何か特別なスキルを持っている人という訳ではありません。

仕事する上で、社会人としてのマナーを守りコミュニケーションがきちんと取れる人であれば、仕事も色々と紹介してもらえるでしょう。

また、派遣会社側からしても、登録するだけでは1円の利益にもならないので、その人にできるだけ長く続けてもらえるようなお仕事を紹介する必要があるのです。

人材派遣ビジネスというのは、登録スタッフを企業に派遣し、派遣先の企業から支払われる報酬から派遣スタッフに還元され、残りの一部を派遣会社の運営費に回させていただいています。

ただ、企業の利益追求を第一に仕事の紹介してると、最終的には登録スタッフの不満が大きくなり、すぐに辞められる、急に飛ばれるなど、結果的に仕事を継続してもらいにくくなるので、派遣会社側からしても適切な仕事を紹介する必要があるのです。

仕事を紹介してもらえないと感じているなら、自分から派遣会社に対しアクションを起こすことです。

そして、登録する派遣会社が1社、2社という人は、最低でも3社から5社には掛け持ちして登録しておくのが最適です。

1社限定で派遣の仕事を探していても、求人数が少なくなってしまいますし、営業担当者との相性もあるので、できるだけ多くの人材派遣会社に登録しておくことが大切です。

複数登録した方が良いという事は、派遣会社からは絶対に教えてもらえません。

だって、他の派遣会社に登録スタッフ取られたら企業の利益には1円にもなりませんからね。

やりたい仕事が見つからない、仕事を紹介してもらえないなら、まずは、いくつかの派遣会社に登録して、より多くの求人に目を通してみるようにしましょう。