医療事務の仕事内容は?時給や資格、志望動機を徹底解剖!

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医療事務は、病院等の医療施設で、受付をしたり会計をしたりする、非常に重要どの高い仕事です。

高齢化に伴って医療の現場がより一層忙しくなる中で、特に「女性が長く活躍できる仕事」として注目が集まっています。

しかし、これから医療事務員として働きたい人にとっては、「具体的にどんな仕事をするのか?」「専門的な仕事だろうから私に出来るのだろうか?」「未経験や資格がなくても働けるのかどうか?」など、疑問に思う人も多いと思います。

リアルに応募するとなると、「志望動機をどう考えたらいいのか?」「自分が医療事務に向いているのかどうか?」も心配になりますよね。

そこで、ここではこれから医療事務で働きたい人に向けて様々な疑問や質問について細かくまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。

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医療事務の仕事内容は?

医療事務の仕事

・受付業務

病院を訪れた患者さんを最初にお出迎えするのが、受付の役割です。

病院を訪れた人と最初に接する事になるので、病院の顔になる重要なポジションです。

診察券や健康保険証を受け取り、症状によっては熱を測ってもらう為の体温計を渡したり、問診票への記入をお願いします。

預かった健康保険証の内容確認も行います。

初診の患者さんの場合は、カルテに登録するための情報を登録するのも仕事です。

大きな病院の場合は、症状等によって受診科を案内する場合もあります。

実際に病院に来た患者さんへの対応の他、病院にかかってくる電話対応を行うケースもあり、診察時間や駐車場の有無など、基本的な事はすぐに答えられるようにしておかなくてはなりません。


・会計業務

診療後、担当医師や看護師がカルテに記載した診察内容を元に、医療報酬の点数を計算します。

病院を受診した時に渡される診療費請求書を見ると、「初・再診料 282点」等と記載されていますが、その計算を行うのが医療事務の仕事です。

お金に関わる事なので、計算ミスは許されませんが、具合の悪い患者さんを必要以上に待たせない様、いかに素早く会計まで終えられるかも重要です。

最近は、カルテや事務処理がコンピューター化されている事も多く、会計を精算機で行う医療機関も増えていますが、そうでない場合は現金を取り扱う事になるので、細心の注意が必要です。

院内にある薬局で薬を受け取る場合は、お薬分の会計も行う場合があります。

「前回と同じ診察内容なのに、金額が違うのだけど…」という患者さんからの質問にも答えられるようにしておかなくてはなりません。


・カルテ管理

診察の際、一人ひとりの患者さんに対してカルテが作成されます。

受診する患者さんのカルテを用意して、医師に渡したり、診察後のカルテを元の場所に戻すのも医療事務員の仕事です。

ただ最近は、カルテも電子化されている事が多いです。


・レセプト業務

レセプト業務は、請求事務という言い方もありますが、どちらも同じ事を意味しています。

患者さんが窓口で支払う金額は、実際に診察にかかった金額の3割なので、病院側は残りの7割分を健康保険組合や自治体に請求しなくてはなりません。

そのための請求書類が「レセプト」と呼ばれ、カルテをきちんと確認して漏れのない様に請求を行います。

ミスをなくすために、確認作業も欠かせません。

レセプト書類作成の際は、カルテに書かれている医療関係の専門用語も分かるようにしておく必要があります。


・入退院受付業務

大きな規模の病院になると入院施設を備えているところもあります。

入院を控えて不安な気持ちの患者さんの事を考えつつ、入院日を調整したり、入院する部屋を個室にするか複数人の部屋にするのか等を決めていきます。

入院の際は、実際に病室まで案内をしたり、設備の説明まで行う場合もあります。

入院費は高額になる事も多いので、支払日の前に請求書を作成して渡します。

入院している患者さんの面会に訪れる人の受付を行う場合もあります。


・病棟クラーク

病棟クラークの仕事場は「ナースステーション」です。

ナースステーションで電話対応をしたり、検査結果のデータをまとめたり、病室管理を行ったりと、事務的な役割を果たしています。

これまで述べた様な業務と比較すると、より一層、医療現場に近い仕事を行う事になります。

入院患者のカルテを管理したり、医師や看護師から指示された医療機器を用意しておいたり、事前に問診を行う事もあります。

医師や看護師の秘書的な役割を果たす事も多く、求人によって仕事内容は若干異なるのも病棟クラークの特徴です。

ナースステーションが職場なので、入院患者とのコミュニケーションも重要な仕事になります。

医療事務の時給・給料・賞与(ボーナス)について

医療事務で働く派遣社員の時給は「1000円から1300円」位が時給相場。

「医療事務としての経験必須」となっている求人の方が、時給は若干高めです。

東京や大阪等、大都市圏の方が時給は高めに設定されていますが、地方や郊外でも1000円前後の時給で働ける求人が多い傾向にあります。

医療事務の正社員の場合、平均給与は「17万円から20万円」が相場となっており、賞与に関しては勤務先によって、有り無しが異なります。

町中の小さな診療所の様なところでは、賞与が支給されない事が多く、入院施設を備えている様な大きな病院や大学病院等で勤務する場合は、通常のサラリーマン同様、年2回のボーナスが支給される事も多いのもこの仕事の特徴です。

ボーナス支給の代わりに、海外旅行がプレゼントされる等、現物支給で還元される病院もあります。

地域別に見る時給や求人の特徴

地域別の特徴

北海道

北海道においては、札幌市内の求人が最も多く、平均時給は800円から1100円前後です。

フルタイムで働く求人の他、「月10日勤務」や「週3日勤務」等の募集条件も多いです。

公立病院や総合病院の求人が多めです。


東北

東北エリアでは、求人の半数以上が宮城県内、特に「仙台市内」の求人です。

南三陸町や石巻市等、東日本大震災からの復興を遂げた地域の求人も増加傾向にあります。

時給は750円から1000円位の求人が多く、水準は低めです。


関東

人口が集中している「東京、神奈川、千葉、埼玉」を中心に医療事務の求人が豊富です。

平均的な時給水準が高いので、医療事務の時給も1000円~1400円位と高めの設定になっています。

特に都内では、駅直結の健診センターや企業内診療所等の求人が多いのも、他のエリアにはない特徴です。


中部

中部エリアで働く医療事務員の平均時給は、800円から1000円前後が相場です。

全体の約半分が「愛知県内」の求人で、名古屋市や豊田市、豊橋市の求人が多いです。


関西

「大阪」や「京都」を中心に、人口が集中しているエリアに、医療事務の求人も集中しています。

時給水準も高めで1000円から1200円位で働く事の出来る求人が多数あります。

総合病院や大学病院等、比較的規模の大きい医療施設での求人が多いです。


中国・九州・沖縄

「福岡」を中心に求人が集まっています。

医療事務の時給は、その幅が広く、800円から1200円位が相場です。

医療事務になるには?資格や合格率について

「医療事務で働くのに資格はいるの?」

こんな疑問をお持ちの方も多いと思いますが、医療事務として働く為に、必ず取得しておかなくてはならない資格はありません。

未経験者、無資格者でも医療事務員として働く事は可能です。

ただ、事前に民間資格を取得したり、勉強しておく事で、より好条件の職場で働く事が出来るようになります。

勉強方法

上記の様な医療事務の資格を取得する為には、以下の3つの方法があります。

  1. テキストを購入し、独学で勉強する
  2. 通信教育に申し込み、添削を受けながら勉強する
  3. 専門学校や、医療事務対策講座に通い、勉強する

医療事務になるための3つのステップ

医療事務として働くには、以下の3つのステップを踏むのが一般的です。

  1. 取得する資格を決める
  2. 独学なのか?学校に通うのか?勉強方法を決める
  3. 資格を活かして医療事務として働く
「とにかく早く働き始めたい」という人は、無資格のまま働く事が出来る求人に応募して、働きながら資格を取得するという方法もあります。

医療事務に応募する時に印象に残る志望動機とは?

未経験からの応募の場合

未経験から医療事務を志望する場合、ポイントとなるのは以下の3つです。

  1. どうしてただの事務員ではなく「医療事務」を志望するのか?
  2. どうしてその病院を志望するのか?
  3. 接客業の経験や、コミュニケーション力をアピール

まずは、どうして「医療事務」を志望するのかを明確に伝えます。

「祖母が入院した時に、医療事務の方がとても丁寧で心強かったので、私も医療の現場で人の役に立ちたいと思ったから」

「今は一般事務の仕事をしているが、パソコンに向かうだけでなく、人と接する仕事をしたいと思ったから」

等の要素があると良いでしょう。

 

次に、医療事務として働くにしても、どうしてその病院を勤務先として選んだかをきちんと伝える必要があります。

例えば

「実際に自分が通院していて、その快適さに魅力を感じたから」

「最新の医療機器が揃っていて、より多くの患者さんに貢献できると思ったから」

等と、具体的な理由を上げましょう。

 

未経験から医療事務に転職する場合、前職で接客業に就いていたり、コミュニケーション力に自信がある人はそれもアピールすると、自己PRも兼ねた、印象に残る志望動機を作る事が出来ます。

例えば

「前職では企業の受付として働いていましたが、その時に培った臨機応変に対応する力や、正しい言葉遣いを活かして、医療事務員としても丁寧な応対をしたいと考えています」

等と言えば、好印象です。

経験者、資格保有者の場合

医療事務経験者や資格保有者の場合もポイントは3つあります。

  1. これまでの医療事務としての実績をアピール
  2. どうして転職を考えたのか?
  3. どうしてその病院を志望するのか?

まず、医療事務としてどんな実績があるのか?

例えば

「〇〇病院で5年、実務経験があります」

「医療事務として7年勤務し、後輩の指導も行っていました」

等、具体的な仕事ぶりをアピールし、その上で、どうして新しい職場に移ろうと考えたのかを伝えます。

転職の理由は、「以前勤めていた〇〇病院は、人間関係が悪く…」や「給料が低いので…」というマイナスイメージに繋がるものはNGです。

「新たな環境で医療事務にチャレンジする事によって、自分のスキルをさらに向上させたいと思い…」

「こちらの病院の理念に共感し、地域を支える医療機関の一員として働きたいと思い…」

等、プラスイメージになる理由を話しましょう。

その病院を選んだ理由も、具体的に話すと好印象です。

医療事務の就職先一覧

医療事務として働く際、実際の職場としては以下の様なところがあります。

実際の医療事務の求人を見た結果をまとめてお伝えします。

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大学病院

  • 代表電話にかかって来る電話に対応し、担当部署へ取次
  • 休日や夜間診療の外来窓口で、受付や電話対応、会計業務を行う
  • 入院患者さんの調整(空いているベッド数を確認し、いつからであれば入院可能かどうかを案内する)や、部屋への案内業務
  • 診療に関するデータをパソコンに入力したり、電子カルテの管理を行う

公立病院・総合病院

  • 一般外来の受付や会計業務、電話対応
  • カルテの管理や電話対応、レセプト業務
  • 受付をした患者さんを診察室へ案内、問診票への記入依頼
  • 点数計算や会計業務(自動精算機への案内)

医療センター

  • 時間外患者の受付対応や、電話対応、会計業務

健診センター

  • 受付、レセプト業務、人間ドッグの予約管理(電話対応含む)

企業内診療所

  • 企業内の診療所で、緊急の患者さんへの対応や、健康診断の案内発送業務、会計処理を行う

小児科・クリニック

  • 受付や待合室の清掃、温度、湿度の管理

介護施設

  • 訪問者への受付対応や、レセプト業務、コピーやデータ入力等の一般事務

医療事務の求人は「正社員・派遣社員・パート」どれが多いの?

医療事務の仕事は、正社員に限らず、派遣社員やパート等、様々な働き方が出来るのが特徴です。

求人の傾向としては「正社員」と「派遣社員」の求人数が、パートの求人数に比べて多いです。

正社員はもちろん、派遣社員として働く場合も「フルタイム」で働く事が条件となっている求人が多い傾向にあります。

パートとしての働き方は、全体からすると少ないですが、扶養範囲内や子育てとの両立が可能な求人もあります。

【異業種からの転職】未経験からでも医療事務になれる?

医療事務は資格を持っていなくても働く事が出来るので、無資格、未経験でも働く事が出来ます。

実際、他の業種から、医療事務を目指す人も多いです。

ただ、医療事務の求人を見ると、大抵が「実務経験必須」や「経験者歓迎」と記載されている求人なのが現実です。

正社員は、長期勤務によるキャリア形成を図る観点から、「30代まで」と年齢制限がされている求人も多く、「未経験可」となっている求人は、週2日~3日等、しっかり稼ぐには物足りない求人も多いのもこの仕事の特徴です。

医療事務は一見すると、未経験でも働く事が出来る専門職で聞こえが良いですが、実際は未経験では希望する求人を見つけられないケースがあるのです。

 

正社員の募集は経験者優遇なので、他業界から未経験で医療事務として働く場合は「派遣」から検討するのがおすすめ。

まずは医療事務の求人の多い派遣会社に登録して、派遣社員として医療事務で働き、経験をしっかり積んで、その間に資格を取得する等すれば、より条件の良い正社員求人に応募できるようになります。

派遣に対してネガティブなイメージをお持ちの人もいると思いますが、一般的にパートよりも高い時給で働く事ができますし、大手の派遣会社であれば正社員顔負けの福利厚生も利用する事ができるので、条件としては悪くはありません。

無資格未経験から医療事務のお仕事を検討されるなら、派遣から検討してみて下さい。

医療事務の仕事の実態・疑問Q&A

Q 医療事務の募集は男性もあるの?

A 医療事務というと、女性をイメージする人も多いですが、実際は男性も働く事が出来る職場です。

確かに実際の職場は女性比率が圧倒的に高いですが、だからこそ男性が重宝されるケースもあります。

例えば、女性は結婚や出産等で退職する可能性が高いのに対して、男性は長期間働く可能性が高いと判断されます。

又、職場のダイバーシティ化の意味でも、女性が多い職場に敢えて男性を配置しようとする動きもあります。


Q 中卒や高卒でもなれる?

A 医療事務として働く場合、正社員の求人だと「大卒以上」等の学歴条件が記載されている事があります。

そこで中卒・高卒の人は、派遣として働く事をおすすめします。

派遣会社に登録するにしても、大手派遣会社で学歴を登録する際、選択肢に「中卒」「高卒」があるので、学歴は関係ない事が分かります。

それに、中卒や高卒で医療事務で働く事を考えた際、何かの資格を取得しようと考える人も多いと思いますが、医療事務の資格を取得するには、学歴は必要ありません。

派遣社員としてであれば、未経験でも働き易く、更に資格さえ取得できれば、中卒・高卒でもより良い条件の求人で働く事が出来ます。


Q いじめはあるの?

A 医療事務の職場は女性の割合が多いので「いじめがあるんじゃないか?」と、人間関係に不安を感じる人も多いです。

いじめに関しては、職場の違いもあるので、全くないと言い切る事は出来ませんが、医療事務は忙しく、正確性が求められる仕事なので、正直、誰かをいじめている時間がないのも事実です。

また、職場でのいじめや人間関係の悩みに関しては、医療事務の仕事に限った話ではないので、どの仕事でも起こりうること。

人間関係に不安があるなら、派遣社員での仕事を探してみると良いでしょう。

正社員の場合はすぐに辞められないなど、人間関係が最悪だった場合のリスクが高いですが、派遣社員であれば、派遣会社の担当者にすぐ相談する事が出来たり、更新をせずに次の職場を探す事も出来るので、それほど人間関係に悩むことがありません。

いじめがあった場合は、派遣先を変えてもらえば済む話ですしね。

そういう意味でも、派遣社員として働くメリットは大きいです。

医療事務・病院受付のやりがいと大変さ

医療事務や病院受付として働く事のやりがいは、患者さんとのコミュニケーションの中で、人の役に立っていると実感出来る事。

サービス業ではありませんが、患者さんと接する事が多いので、病気やけがなどで困っている患者さんから感謝される事も多いです。

もちろん医療に関わる事ですし、専門知識も必要でミスは許されない職場なので、緊張感があって大変な側面もあります。

患者さんが多い日には、残業が発生する事もありますし、自分自身が風邪をひかない様に気を付けなくてはなりません。

医療事務の仕事はこんな人に向いてます

医療事務の仕事には、向き不向きがあるとも言われていますが、こんな人が特に向いています。

向いている人

・正確でスピーディーな事務処理が出来る

医療事務は何より正確性が重要ですが、患者さんを待たせない様、スピードも重要です。

正確性と迅速性、両方を兼ね備えている必要があります。

 

・勉強熱心である

医療事務は、専門的な知識を必要とする仕事です。

資格の取得や、実務の習得等、常に勉強し続ける事を忘れてはなりません。

 

・人の気持ちを考えて行動できる

医療事務は沢山の人と関わりながら仕事をします。

患者さんへの対応もちろん、医師や看護師、医療事務の同僚との連携が求められます。

それぞれの人の気持ちを考えて行動する事で、仕事がスムーズに進みます。

医療事務の仕事は女性を中心に人気が高く、比較的安定したお仕事になります。

これからお仕事を探そうと考えているなら、まずは医療事務求人に強い派遣会社にいくつか登録を検討することをおすすめします。

一般事務や営業事務と比べると、求人の数はそれほど多くありません。

私も仕事を探す場合は最低でも3社には登録していたので、より多くの求人情報を集めるためにも複数の派遣会社に登録してお仕事を探すようにしましょう。

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