製薬会社の事務の派遣の時給や募集職種、おすすめの派遣会社は?
製薬業界は、近年グローバル化による企業の合併・提携や、新規参入など大きな変革期を迎えています。
新薬の開発やジェネリックの対応など、競争はますます激しくなっており、製薬業界全体で人材の需要が高まっています。
そのため、製薬業界の仕事は全体的に他の業界よりも時給が高く、派遣会社もマッチングに力を入れています。
特に外資系の製薬会社は、華やかな社風や子育てとの両立に理解があるなど、他分野から転職する女性も多い注目の業界です。
この記事では、製薬会社の事務・オフィスワークではたらく派遣社員の、仕事内容、平均時給から働く魅力・メリットまで紹介しているので、応募を検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
製薬会社で募集されてる派遣の職種
① 一般事務、OA事務、営業事務などのオフィスワーク
業務内容
- 製品の品質・製造の管理に関するデータ入力(システムやExcel)
- 受発注データ管理(データ入力や内容確認など)
- 宅配管理、外部業者やり取り
- 文書管理(ファイリング・配布・受領など)
- 電話応対、来客対応
製薬会社の事務職は、一般的な事務職から専門的なものまで多岐にわたります。
製薬会社の派遣求人の特徴は、一般的には『製薬業界での勤務経験が必要(もしくは優遇)されることが多い』です。
しかし、一般事務、OA事務、営業事務、事務サポートなどに関しては「未経験OK」や「事務経験があれば可」など、製薬業界が初めての人でも応募可能な求人がほとんどです。
他業界の事務よりは高時給なので、業界を問わず事務職で仕事を探している人にもおすすめです。
② 検査業務(研究補助含む)
業務内容
- 製造過程での検査(原料や製品に異常がないか)
- 市販された製品の品質管理業務(クレームが来た製品の検査など)
- 開発部門の研究補助(サンプル測定、成分分析など)
- クリーンルーム業務(細胞培養、微生物検査など)
- 薬理評価(動物実験など)
製薬会社の検査業務は、すでに製品化されている医薬品にまつわる検査と、また製品化されていない研究段階の検査に分かれます。
募集内容は未経験OKなものから、使用機器の経験必須な専門性の高い業務までさまざまです。
薬剤師や臨床検査技師、または看護師などの資格があると優遇されることが多いですが、それらの資格がない人もたくさん働いています。
③ 製薬会社における専門的な事務職
業務内容
- 治験モニター(CRA)
治験(臨床開発試験)が適正に行われているかをチェックする
- データマネジメント(DM)
治験(臨床開発試験)で回収された症例データの管理
- 薬事申請
薬事法に基づく申請書類の作成・届出など
- 品質管理(QC)
手順書(SOP)などの作成や管理、GMPやGCP関連の書類管理
- 安全性情報管理(PV)
報告された副作用症例の評価およびデータ入力
「製薬業界の派遣」の中で最も注目されているのがこの分野の仕事です。
時給も圧倒的に高いのですが、専門知識や英語力が求められたり、残業時間が長いなど、質も量もハードな求人が多いのもこの分野の特徴です。
ただ、注目分野ということで、専門知識をつけるための研修やセミナーを開催する派遣会社もあり、一般事務などを経験してからこの分野にステップアップする人もいます。
たとえ文系出身でも、英語に自信があり、専門用語に抵抗がなければ、挑戦する価値は大いにある仕事でしょう。
製薬会社の事務として働く派遣社員の時給はどのくらい?
製薬会社の派遣の平均的な時給額は、地域や業種によって差がありますが、大体『1300円~1800円』ほどになります。
専門的な事務職になるほど高時給で、最も高いものだと『時給3000円』の案件もあるほどです。
特に外資系製薬会社は、日本企業よりも時給が高い傾向がみられます。
また、社内食堂やコーヒーサーバーなどが利用できる企業が多いので、昼食代が安くおさえられるのも魅力の一つです。
製薬業界の専門用語が分からない未経験者でも仕事は務まる?
製薬業界は色々な法令や専門用語が用いられるため、企業側も製薬業界の勤務経験を重視する傾向があります。
しかし、一般的な事務に関しては、他業界の事務職と勤務内容にあまり差がないため、「未経験OK」や「事務経験があれば可」の求人も多いです。
もちろん、一般事務でも専門用語に触れる機会も時には出てきます。
ですが、定型文になったものを書き込んだりひな形にデータを入力したりなど、内容を熟知していなくてもできる作業になっていることがほとんどです。
しかし、このような一般事務でも、キャリアを重ねることで専門用語の知識が少しずつついてきます。
そうすると「製薬業界の勤務経験あり」としてステップアップを目指すことも十分可能です。
製薬会社の事務で働くときに、あると良いスキルや資格
こんなスキルや資格があると役に立つ
スキル
- Excel(IF/VLOOKUP関数、ピボットテーブルができればなお可)
- Word
- PowerPoint
- SAP
- 英語力(目安としてはTOEIC700以上)など
資格
- 薬剤師
- 臨床検査技師
- 看護師
未経験者の採用もありますが、製薬会社での勤務の経験を考慮してもらえるところが多いことからも、事務の能力(PC操作、ソフトの使用)はある程度できていた方が採用もスムーズでしょう。
また、資格は必須ではありませんが、専門用語の理解があるという点からも、薬剤師や看護師などの専門資格があれば、仕事も早く馴染むことができるでしょう。
製薬会社の派遣で働くメリット・魅力は?
製薬業界の派遣で働くメリットは、何と言っても時給が高いことです。
また、薬を扱うという性質上、職場がとても清潔なので気持ちよく働くことができます。
特に外資系製薬会社は、綺麗なオフィスや全員パーテーション付きの広いデスクを与えられるなど、勤務環境の良さに定評があります。
また、子育てとの両立に理解があり、子供の急病や行事などでも気兼ねなく休みが取れるなど、「一度外資系で働いたら、もう他は考えられない」という人がいるほど、女性からの評価は高いです。
大型連休に関しても、製薬業界はGWの飛び石連休を全て休業とする企業が多く、毎年大型連休になるので、旅行や帰省の予定が立てやすいのも嬉しい点です。
また、「研究チームの一員として本社(海外)の表彰式に招待された」という派遣スタッフもいるなど、派遣でもやりがいを持ってお仕事に取り組める環境が整っているのも嬉しい点です。
製薬会社の派遣の事務で働くデメリットは?
製薬業界のデメリットは「忙しい部署は本当にハード」だというところです。
たとえ残業の少ないとされている派遣スタッフでも、連日の残業や休日出勤をする部署もあります。(※その分手当はもちろん出ますが)
ただ、残業が多い部署は、求人に「残業:月20時間程度」とハッキリ記載されていたり、顔合わせの段階で「残業や休日出勤はできますか?」と必ず聞かれるので、『定時で帰れると聞いてたのに話が違う!』ということはまずありません。
また、外資系製薬会社の場合は、本社と時差がある関係で、会議があると早朝出勤をする場合もあります。
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